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東京一のロックの楽園、「ROCKS TOKYO2011」、2年目の2日間が終わりました。

このフェスは、フェスシーズンの始まりを告げるものだったりもするので、フェスが終わっても「さあ夏フェスだぁ!」みたいな元気が出てくるんですが、でも主催者としては「はぁ……終わっちゃったよ……」という気持ちで今はいます。


今年のROCKS TOKYOは2日間とも雨に見舞われました。しかも週末には台風2号が近づくんじゃないか? という不安の中での開催でした。

台風こそ来なかったものの、開催前日の金曜から「梅雨入り」し、主催側も参加者も出演アーティストも雨を意識しながらのフェスとなりました。

2日目に至っては、豪雨と呼ぶべき時間が何度もあって、正直な話、バックエリアの運営本部で中断・中止を検討することも複数あったのです。


そんな中、フェスを最後まで支えたのは「楽しむ」という気持ちでした。

アーティストもこんな天気だからこそ楽しまなきゃ、参加者も雨に打たれて大変だからこそ楽しまなきゃ。

マキシマム ザ ホルモンのナヲちゃんがMCで言いました――。

「お前ら(参加者)がこの雨の中、家を出たことに拍手!」と。

そうです。そこにロックがあるなら参加する。参加したからには楽しむ。楽しむからには全力で――そんなステージとフィールドのやりとりがあったからこそ、2日間、あんな天候だったにもかかわらず、最後までフェスを続けることができました。

ちなみにアーティストはみんな笑顔で入ってきて、笑顔で帰って行きました。楽しむしかないだろ! とみんなテンションあげながら、フェスを彩ってくれました。こんな素晴らしいアーティストに参加してもらったROCKS TOKYOは、とんだ幸せ者です。


音楽以外にも、エコエリアや飲食関係、そして場内&外スタッフなど、たくさんの人が雨の中で頑張ってやるべきことをやり続け、フェスはフィナーレまで辿りつきました。みなさん、ありがとうございました、そして、お疲れさんでした。あなた方のおかげで、フェスはフェスになりました。


初日11,000人、2日目13,000人、参加してくれた方々、ありがとうございました。

あの雨の中で最後まで楽しみ抜いたあなたの気力と、音楽欲と、楽しんで生きる才能は圧倒的なパワーです。

泥まみれにさせちゃったかもしれません。ごめんなさい。ただ、あの2日間を過ごした自分を誇らしく思い、これからもロックとすったもんだやり続けてください。

ありがとうございました。


鹿野 淳

WIND STAGE

  • SEKAI NO OWARI 季節外れの台風2号が北上する中、東京は小雨状態をキープ! いよいよ始まった2年目のROCKS TOKYO、WIND STAGEのスタートダッシュを飾ったのは、昨年はBAYSIDE STAGEに登場したSEKAI NO OWARI。《幻想的な世界へ連れてってあげる》とオーディエンスを別世界に誘う冒頭の"ファンタジー"は、まさにこのフェス全体のオープニングに相応しいアンセムだ。途中、新曲"不死鳥"も飛び出したこの日のステージは、この1年の彼らの躍進を見せつける堂々たるもの。オーディエンスをいきなりピークにもっていって、4人は笑顔(DJ LOVEは最初から笑顔だけど)でステージを去っていった。
  • POLYSICS (ポリシックス) フェスの祝祭空間には欠かせない、キング・オブ・ハイテンション・アクト、ポリシックスがROCKS TOKYOに初見参! 最新アルバム『Oh! No! It's Heavy Polysick!!!』から"Heavy POLYSICK"にのってステージに登場したポリシックス。「雨なんて関係ねえぞぉー!!! ぅおぉぉぉーーー!!!」というハヤシのかけ声を合図に、たたみかけるようにかき鳴らされた爆裂チューンの数々、30分強で実に全12曲! 「みんなが風邪ひかないように、元気なセットリストを用意してきました!」という心遣いも嬉しい、タイト&ヘヴィな3ピースの新生ポリシックスの音を全身に浴びて、オーディエンスは完全昇天!
  • THE BAWDIES 新作『LIVE THE LIFE I LOVE』リリース直前のザ・ボウディーズが若洲公園に舞い降りた。会場を見渡して「今年、最初の野外だなぁ」と語るROY。1曲目"JUST BE COOL"が始まると同時にフロントエリアはグチャグチャ。いや、地面がじゃなくて、オーディエンスの盛り上がりが。「むしろ雨に向かって飛び上がってくれ!」というアジテーションにのせられて、"YOU GOTTA DANCE"ではフィールド全体が跳ねる。「ザ・ボウディーズにとっての"ツイスト&シャウト"」と紹介された新曲"A NEW DAY IS COMIN'"へのリアクションも熱狂的だ。何よりもライヴで輝くザ・ボウディーズ、今日の輝きも格別だった。
  • Base Ball Bear 現在、結成10周年の全国ツアー真っ最中のBase Ball Bear。その勢いをそのまま持ち込んで、WIND STAGEに心地よいポップ&ロックンロールの風を吹かせてくれた。「僕らにとって、みんなにとって、ROCKS TOKYOにとって、音楽の新しい朝になるように」というMCに続いて繰り出された新曲"Yoakemae"は、この時代に差す一筋の光のようなキラーチューン。「震災以降、何を歌うべきかってことを考えてきたんだけど、ただ歌いたから歌っていくんだって思えるようになった」という小出の言葉に導かれて、ゲストの(元ズットズレテルズ)呂布と小出と関根の3人が掛け合いで歌ったラスト曲"歌ってるんだBaby."が感動的だった。
  • ユニコーン 「ちわーっす」と、まるで近所の飲み屋の暖簾をくぐるかのような気安さでステージに現れたユニコーン。若手バンドが多かったこの日のROCKS TOKYOにあって、さすがの貫禄。「今日はいい天気ですね。皆さんも過ごしやすそうで」と民生のブラックジョークも冴えわたる。しかし、いざ「せーの」で5人が楽器を鳴らした瞬間、その圧倒的な音の深みと説得力に空気は一変。ニューアルバム『Z』リリース直後、しかもツアーも始まったばかりということで、とにかくすべての音が漲りまくってる。「復活ユニコーン」ではない、現在進行形のトップバンドとしての凄みを存分に見せつけて、5人は颯爽とステージを後にした。
  • サカナクション いつの間にか雨も風もほとんど止み、すっかり空も暗くなった。ぬかるんだ足もと以外は最高のコンディション。さぁ、大トリのサカナクションの登場だ。「ROCKS TOKYOぉぉぉぉ!!!」と拳を上げて吼える山口。この日のテーマは「ガチアゲ」だ。特に"サンプル""アルクラウンド""ルーキー""アイデンティティ"が怒濤のように繰り出された後半は、幻想的なライトと上空に舞い上がるスモークも相まって完全な野外レイヴ状態。アンコール、「とっても大事にしてる曲を最後に歌わせてください」というMCに続いて、この空間と時間を愛おしむように歌い出された"目が明く藍色"は、今日という特別な日を壮麗に締めくくった。

BAYSIDE STAGE

  • [Champagne] ROCKS TOKYO初日、BAYSIDE STAGEのトップバッターを飾るのは、去年のNEXUS STAGE出演から名実共に大きなステップアップを果たした[Champagne]! 熱い歓声と共にステージに登場した彼らの貫禄すら感じさせる佇まい、そして次々と放たれるダンサブルかつメロディアスなロックアンセムの数々からは、彼らのこの1年間での成長をまざまざと感じさせる。気がつけば、溢れ出しそうなほどの多くのオーディエンスが、目を輝かせながら彼らに向かって拳を振り上げていた。新時代のカリスマとなるべき才能の登場に、今年のBAYSIDEは最高のスタートを切った!
  • ねごと 続いてBAYSIDE STAGEに登場したのは、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気、実力ともに急上昇中の4ピース・ガールズバンド、ねごと! そのキュートな佇まいとは裏腹に、骨太な演奏とオルタナティブな音楽性で独自の世界観を作り上げていく様は、まさに唯一無二。「天然〜」「パ〜マ〜」という謎のコール&レスポンスなど、砕けたMCがありつつも、包み込むような柔らかさと刺すような鋭さを併せ持つその演奏が、雨の若州公園を時に熱く、時に幻想的な世界へと変えていく。特に新曲"メルシールー"の覚醒感は、バンドが未知の世界へとオーディエンスを誘っていくような凄みがあった。
  • 毛皮のマリーズ 東京にロックンロールの花が咲いた! そんなステージを観せつけたのは毛皮のマリーズ。ソリッドなリフと粘っこいグルーヴで会場を揺らす演奏、そして長い手足を振り回しグラマラスに踊る志磨遼平の姿は、まさにロックンロールという魔法そのものだ。そして、奇跡はラストの"ビューティフル"で起こった。ステージから降り立った志磨が、そのままオーディエンスの群れの中央まで突き進んだのだ。担ぎ上げられながら歌う志磨と、志磨を中心に円を描くように集まり、拳を振り上げるオーディエンス。この日のハイライトを刻んだ彼らは、そのロックのごとく華麗に去っていった。
  • 神聖かまってちゃん 多くの人が期待と不安を胸に待っていたであろう、神聖かまってちゃん。サウンドチェックの段階からアドリブで1曲披露したその音を聴きつけて、人が次々と集まってくる。そして始まった本編は、ギミックなし、真っ向からの自分達のロックで、大勢のオーディエンスと対峙してみせた。演奏中もMCの時も、ジタバタと動き回るの子の姿は、何かやらかしたい、何かを伝えたいという、まるでギターを初めて持った少年のようなピュアな衝動を感じさせる。終盤、何度もギターを地面に叩きつけながらステージから落下したの子。泥だらけになりながらステージ上に戻ってくる彼の姿はとても美しかった。
  • Clammbon(クラムボン) 初日、BAYSIDE STAGEのトリを飾ったのはクラムボン。演奏が始まった瞬間、一気にフィールドの空気が変わった。強まってくる雨粒も、ぬかるんだ足もとも、すべてを一瞬で消し去ってしまうような、晴れやかな雰囲気がオーディエンスの間に流れ始めたのだ。誰もがその暖かでカラフルなメロディとビートに身体も心も委ね、笑顔で踊り出す。しかも、ただハッピーな空間を創造するだけじゃない。"バイタルサイン"など、時にカオティックでノイジーなサウンドで突き刺してくる様も見事。このコントラストこそがクラムボンだ。本編最後は"Re-雨"。その美しいメロディと解放的なサウンドは、まるで雨の中行われた今日1日を祝福しているようだった。

NEXUS STAGE

  • LIL 新進気鋭のアーティストを紹介するNEXUS STAGEも12時40分に開幕! 初日のトップを飾ったエレクトロニックユニット、LILが「今日は雨だけど一発目から飛ばしてこー!」と宣言し、ロック的な破壊力とアゲまくりの跳躍力を持ったステージで1曲目から飛ばす。最初はまばらだった客席も、その熱を察知してか、いつの間にかパンパンに! 「このステージで歌いたくて作ったbrand new songです」という"ガールズ☆アラウンド"など全6曲。その間だけ、心なしか雨も瞬間的に止んだんじゃないかと思わせるほど、とにかく温度の高いパフォーマンスだった。今年もNEXUS STAGE、いい感じでスタートを切れました!
  • Cure Rubbish 雨足がどんどん強くなってきたNEXUS STAGEに、爽やかなロックの風が吹いてきた! 2番手は、「癒し」と「がらくた」を組み合わせたバンド名を持つCure Rubbish。テレキャスとジャズベによるソリッドだがウォームなサウンドで、美しくメロディアスなロックを響かせるが、時おり深いディレイやリバーヴがかかったサイケデリックなギターサウンドが飛び出てきたりと、一筋縄ではいかない。「雨降って、すげーみんな楽しそう」と、ほとんど土砂降りに近い悪天候のなか、会場中を優しく温かく、そしてさりげなくやんちゃなロックで癒してくれた。
  • オワリカラ NEXUS STAGEの3番目のドアを開き、あなたのハートに火をつけてくれたのは、4人組ロックバンドのオワリカラ。雨も再び小降りになった気がするのは、ヤツらの壊れ具合に空もビビったからか? 暴走機関車のような激しいステージ。しかし、ヤツらはただのパーティバンドなんかじゃない。確かな演奏力ときちんと構築された曲構成で、ともするとマニアックな印象になりがちな深いロックを、開放的に、胸の高鳴るものとしてぶつける。ぶっ壊れながらも美しく、刹那的だけど心に残る、そんな輝きをもったステージだった。いや、しかし今日のNEXUS STAGEは恐ろしいぐらいに振り幅が広い!
  • SEBASTIAN X(セバスチャン・エックス) 男女混成の4人組バンド、SEBASTIAN Xが今年もNEXUS STAGEに帰ってきた!女性ボーカルの永原が「元気ですかーー!!」と超ハイテンションに叫び、そしてスタートしたのは、元気をなくしてしまいそうなぐらい雨が強くなってきたこんなときにまさにうってつけの"フェスティバル"。和風ともエスニックともアイリッシュともとれる郷愁に帯びたその無国籍なサウンドは、雨空を青空に、ぬかるんだ地面を花園に変えてしまいそうなほど、場内の空気を明るくしてくれた。これが初披露という新曲もプレゼント。野外フェスのお祭り気分をさらに盛り上げ、ステージに花を添えてくれた。
  • OverTheDogs ロックが僕らに夢を見させてくれるものなら、ロックが僕らをどこか遠いところに連れていってくれるものなら、OverTheDogsのロックは紛れもなく本物だ。儚くも力強くもある歌詞にゾクゾクっとする"イッツアスモールワールド"で物語は幕を開け、"おとぎ話""本当の未来は"など、女性の声と間違えるほどのハイトーンボイスで歌ったロマンチックでファンタジックな全5曲。その30分の間、オーディエンスは現実を忘れ、甘くて切ないおとぎ話の世界の中に連れていってもらえた。そして、その余韻が場内に漂うなか、NEXUS STAGEの初日は幕を閉じた。
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